産後5年以内に罹患した乳がんは進行が早く死亡率も高いというのをご存じですか?その原因は様々な研究により解明されています。しかし国が推奨する乳がん検診は40歳以上ということもあり産後(主に30代)のママたちは乳がん検診はまだ受けなくてもよいと考えています。今や乳がんは早期に発見できれば完治するがんです。しかし、このような情報が当事者に知られておらず、幼い子を残して亡くなってしまうケースが増えてきています。ぜひ、産後の乳がんは進行(転移率)が高いことなどを当事者であるママたちに周知できる場の創出と、乳がん検診を子連れで受けやすい環境をつくるために皆様のご協力をお願いいたします。
プロジェクト賛同者
大変多くの方にご賛同いただき、心より感謝申し上げます。

産婦人科医として、長年子宮頸がん、卵巣がん、子宮体がんの診断と治療に携わってきました。加えて、婦人科のがん征圧を目指し、予防や行政への働きかけなども行ってきました。1961年に、細胞診により広域の子宮がん検診を日本で初めて宮城県で始めました。その後1982年に成立した「老人保健法」に基づき、日本全国で子宮頸がん検診が開始されました。今では、20歳以上の全女性が、公費で子宮頸がん検診を受診することができます。が、乳がん検診を公費負担で受けられるのは、40歳以上です。若年性乳がんが増えている今、早期発見のためにできることをやっていくことは、とても大切なことです。ママのがん検診応援プロジェクトとこの署名活動を応援します。

私たちは産婦人科医として、患者さんの生活や人生を、まるごと診てきました。たくさんのお産に関わり、偶然会った人たちから、「先生に取り上げていただきました」と言われることが、よくあります。日本では、子宮頸がんも、子宮体がんも、乳がんも減っていません。乳がんの法定検診は40歳からですが、20代、30代の乳がんが増えています。また、産後5年以内の乳がんは、転移率・死亡率ともに、1.5倍~3倍高いことがわかっています。
20代30代の女性には、自分の乳房を見て触る習慣をつけていただき、変だな、と思ったらすぐに乳がんを専門とする乳腺外科を受診してほしい。医療には、妊娠した女性が必ず行く産婦人科で、乳がんの検診ができるようにしてほしい。たくさんの母子を見てきて、お母さんの健康は、子どもにとって何より大切だと痛感しています。
検診を受けても、がんである確率は高くありません。定期的に検診を受けて早期に発見できれば、がんは治る時代になっています。女性たちには、率直に話し合える医師と共に、ご自身の健康管理をし続けていってほしいです。
ママのがん検診応援プロジェクトと、この署名活動を応援します。

産婦人科医師は、女性が生まれた時から思春期を乗り越え、社会で活躍され、希望があればお子さんを生み育て、長寿社会を生き抜くお手伝いをさせていただくのが使命です。その中で、検診をしっかりと受けていたら、あるいはもっと早くかかりつけの医師に相談いただければ命を救えた患者さんを、婦人科腫瘍専門医として、たくさん診てまいりました。そして、ご本人ご家族の無念さを共有する場面では、自分の無力さを痛感いたします。特に、子宮頸がん乳がんは30歳を超えてから、まさに社会で活躍した、大きな夢を描いている年代の女性に増えてくるがんです。そして、子宮頸がん検診・乳がん検診は、定期的にきちんと管理された検診を受診することで、早期発見できる優れた検診です。長年、日本でがん予防に携わってきた立場より、ママのがん検診応援プロジェクトと、この署名活動を応援します。

医学部の学生時代、乳がん経験者でもある産婦人科医の野末悦子先生から、実習で産婦人科のご指導を受けました。そこで、医療は診察や手術をするだけでは不十分で、患者さんを支えることが大切であることを学び、女性の健康を支える医療をしたいと乳腺外科医になりました。
さまざまな専門分野のスタッフと力を合わせ、患者さんを心身共に支える医療を続けています。患者さんには、「医療は進化するから、今ある治療をしながら、前へ前へ進みましょう」と言い続けています。
自分の母も叔母も乳がんにかかったことで、検診の大切さも痛感しています。乳がんは、検診を受けることで早期発見ができ、その結果、死亡率が下げられることもわかっています。多くの女性が検診を受けることで、乳がんで苦しむ人を減らすことができるのですが、日本の女性の検診受診率は低いのが現状です。
日本では公費による乳がん検診は、40歳以上が対象ですが、40歳未満の患者さんが増えている今、若い世代に対しても乳がんを知ってもらう機会を、特に進行が早い産後の女性には検診を受ける機会を、作っていきたいです。
「ブレスト・アウェアネス」という言葉をご存じでしょうか?ふだんから自分の乳房を意識して、見て触ることで、ひきつれやくぼみ、炎症などの乳がんの兆候に気づきやすくなります。検診も、マンモグラフィ以外に、超音波、MRI、PET検査などもあり、自費にはなりますが、安心のために、ご自分とご家族の未来のために、ぜひ一度は受けていただきたいです。ママのがん検診と、この署名活動を応援します。

乳がん告知日。私は幼いわが子の顔がすぐ浮かんだ。ひとりにはできない。寂しい思いをさせたくない。そしてその先の未来・・・シングルマザーになった矢先でもあり、入院治療期間中は、わが子をどう守り、成長を見守っていくことができるのか・・自身の治療方針への悩みと共に、多くの課題や不安が押し寄せた。日々卒乳ケアをしていたことで、乳頭からの血に気づき、乳がんを早期発見することはできた。それはあくまで偶然。乳がん検診をする予定は一切考えていない時期だった。なぜなら、産後育児は寝る暇もなく、歯医者に行くことさえ、予定や一時保育を確保することが困難だったからだ。偶然の気づきがなかったら、検診を受けることもなく、私の乳がんは進行していたかもしれない。きっと産後ママは、自身の体ケアより、幼いわが子の命を守ることが最優先の日々だろう。そんなママたち、そして大切な子供たちの命を守るために、乳がん発症率が高くなる重要な時期に、気軽に検診が受けられたら、多くの命が早期発見で救われると思っている。そんな社会になることを心から願いママのがん検診応援プロジェクトと尾の署名活動に賛同します。

5つの提言
乳がん検診の表現の変更|誤解が生じない表現へ
現在の乳がん検診は40歳以上を対象としているため、40歳までは検診を受けなくても良いと誤認している方も少なくありません。
乳がんは早期発見すれば今の生活とほぼ変わらない生活を送ることができます。乳がんの罹患リスクは20代後半から上昇します。早期発見のために病気の正しい知識を知り、乳房の変化に気がつけるように乳房を意識する生活習慣を身につけましょう。また自覚症状が出る前の早期発見のために乳がん検査も定期的に受診しましょう。特に罹患者が増える40歳以降の検診については国が検診費の一部を補助します。など40歳までは受けなくて大丈夫だという誤認を与えない表現にしてほしい。
超音波検査の推奨
現在国が推奨している乳がん検診はマンモグラフィのみとなっており、超音波検査はマンモグラフィとの併用の場合は効果が認められるとなっておりますが単独の超音波検査は推奨しないとされています。
50歳未満の日本人の8割は高濃度乳房だと言われています。日本人の乳房構成を考えると超音波検査は大変有益なものだと考えています。超音波検査が推奨されない要因の一つに検査をする者の技量により検査結果に差異が生じるとありますが、ここに関しては検査をする者の研修強化にて解消できるものと考えます。
超音波検査の有益性
- 超音波検査は乳腺濃度にかかわらず腫瘤の発見が得意であること
- 放射線被ばくなどもないため妊娠中、授乳中なども安心して検査が可能なこと
- 浸潤がんの検出感度はマンモグラフィーより優れていること
超音波実施・判定医の増加に向けた取組みの実施
超音波検査を推奨しない要因となっている超音波検査をする者の技量による検査結果の差異については、研修の強化により解消できると考えます。
政府が平成17年に実施したマンモグラフィ緊急整備事業並びにマンモグラフィ撮影技師及び読影医師養成研修事業と同様の支援事業を乳房超音波検診の普及のために実施して欲しい。
産婦人科での乳がん検診の実施
乳房超音波実施・判定医は2024年3月末現在全国に僅か2731名しかいません。そのため予約がとりにくく、予約が先の日程になってしまうことで子どもの預け先の調整などがつかず検診を断念してしまう人が少なくありません。
子どもがいると数か月先の予定が立てにくく、また検診予約日と子どもを預けられる日が合わず検診に行けない状況。せっかく予約したのに当日に子どもの都合でキャンセルせざる得なくなってしまい心が折れるなどの事象が発生しています。それを解決する為に産婦人科での超音波による乳がん検診の実施を要望します。産婦人科は子を持つ親には行きやすく、妊婦検診時にも検診を受診しやすくなることで早期発見に繋がることが期待されると共に子宮頸がんと乳がん検診の同時検査が可能となることも大きなメリットの一つとなります。※産婦人科で検診を受けられるようにするには研修制度が必須となります。
病気について楽しく学べる場の創出
病気の正しい知識を知る機会が少なく、それが病の発見遅れの要因に繋がっています。病の正しい知識を知ることにより検診役割についても理解が深まり、検診受診の促進に繋がります。
ママのがん検診応援プロジェクトの参加者約8割が検診未経験者または暫く検診を受けていない子育て中のママ達たちです。このようなママ達に病気に関する正しい知識を伝え、検診の大切さの理解をすすめ、実際に簡易検査をうけてもらう活動を実施した結果、約9割の方が翌年以降、自主的に検診を受けようと行動を起こしました。このような取り組みが全国に広がることで、検診受診率が向上し病の早期発見に繋がると考え、国として病気を学べる場の創出に力を入れてもらうことを願います。
署名を集める方法
誰もが「変えたい」気持ちを形にし、より良い社会を実現できるよう、人々をエンパワーすることをミッションとしているchange.orgによるオンライン署名を利用します。(画像クリックでオンライン署名ページに移動します)

目標数と期間など
多くの方に子育て中のママ達の現状を知ってほしい気持ちもありますが、政府への提言や関係各所への発表などの期限を考え以下の期限を第1回期限としたいと考えております。
署名の期間 2024年11月から目標数に達するまで
目標数1万人
署名可能年齢 成人(18歳以上) 性別は問いません
賛同方法
- こちらをクリック(change.orgのサイトにうつります)
- 今すぐ賛同をクリック
- メールアドレス・氏名など必要事項を入力
- 入力したメールアドレスに届いた本人確認のURLをクリックで完了!
署名後に「プロモーション支援金」「支援はせずにシェアをする」というボタンが出てきますがどちらも必須ではありません。「賛同」クリック後は画面を閉じ、メール画面にて本人確認のURLをクリックしていただくだけで賛同いただいたことになります。
シェアのお願い
1人でも多くの方のめに届くように、この取組をシェアいただけますととても嬉しいです。
「SNSなどで紹介をする際に定型文などがあると紹介しやすいです」とのお声をいただき、定型文を考えてみました。
この文章にご自身の気持ちなどを補足していただくのも、全く違う文章でのご紹介でも、どのような紹介でもとても嬉しいです。

オンライン署名はこちらからお問合せ先
名称 一般社団法人シュフレ協会
電話 0120-72-1010(平日10-18)
mail info@shufure.com
担当 武次直美(たけつぐなおみ)